2015
Project details
店主の三好さんにはじめにお聞きした言葉。 "素直に「おいしい。」毎日食べたいパンをつくります。” その言葉は、真っ直ぐで真面目で、職人気質な三好さんらしい、すごく伝わりやすいシンプルな言葉でした。 場所は、住宅地の大型マンションとスーパーの前の角地。 間口は広いが出来るだけ開口部を少なくし、内部への期待感を膨らませている。 素材は波板を使い白くやわらかいボリュームを持たせ、人の流れを受け止めながら店内に引き込むように。 内部は、シンプルで上質、さりげない細部へのこだわりを随所に散りばめた空間デザインとしました。 大きなビックテーブルにパンが並ぶ対面販売のスタイルと、焼き立てのパンがその場で味わえるイートインスペースを併設し、2つの空間は光の印象や天井高に変化を持たせ、小さい店舗ながら空間の持つ印象変えています。 特注の真鍮ライトや、「麦の穂」のオブジェ、レザー取手などが、使っていくうちにパンのように焼け、この店と共に育っていくのを楽しみにしている。 ポイントで使ったスツールとシザーランプは、ドイツ/バウハウスの流れを汲むデザインで、 その長い年月を経ても色あせないシンプルで普遍的なデザインをこの二つのデザインを見て改めて教わったように思う。 そういうモノを少しでも残していきたい。 そんな日常に溶け込んだ、地元の人の長年愛され続ける町のパン屋になって行く事を願って。 素直においしく。 シンプルで上質。 まじめでていねいで安全。 こだわりぬいた、 だけど わかりやすいおいしさで、 素直に「おいしい」から 毎日食べたいパンをつくります。
三好パン